実施結果

 背景としては、ふじみ野市では新河岸川の清掃・美化活動をはじめとして環境活動が活発に取り組まれ、自治会、まちづくり団体、NPOなど住民の中だけでなく企業などにも広がっています。 しかし、活動の「広がり」や「つながり」が少なく、環境活動の更なる発展が必要とされ、そのために地域の多様な関係者が垣根を越えて協働して取組みが必要となってきました。 多様な関係者が 関わるということは、価値観、考え方、行動パターンの違いから、摩擦や対立も生まれてくることになり、それを超えて、共通のビジョン(どんな川、どんな地域にしていきたいのか)や協働の調整や役割分担(そのためになにを いっしょにやり、なにをそれぞれでやるのか)についての合意形成を図っていき、そのためのつなぎ手、コーディネーターが必要になっていました。

 成果としては19名のコーディネーター、8名の講座を運営するファシリテーターが養成された。
 活動の「広がり」づくり 実行委員会が、市長の出席、市の後援、市教育委員会の後援をとりつけ、幅広い広がりを得た。
 市、市教育委員会を通じて幅広い広報と報告ができた。
 実行委員会が環境活動団体のみならず、自治会、まちづくり団体NPO、企業、はては、市の職員、社会福祉協議会などに声かけして広がりをつくった。


「つながり」づくりとしては、多様な受講者が集まった。(市外からも)
 受講者相互のつながりをつくるグループワークを行うことでつながりができた。
 受講者が座学ではなく、相談対応ロールプレイや合意形成のスキル習得で、「つながり」づくりのスキルを習得した。 
 受講者が「ふじみ野をどんな地域にしていきたいか」などのビジョンを共有し、地域でつながりをつくる基盤を得た。

 終了後、参加者が自主的に行うコーディネーターネットワークが形成された。 参加者が自主的に行うテーマ別のプロジェクトができた。
 市や教育委員会にコーディネーター、「広がり」づくり、「つながり」づくりの大切さを認識していただいた

 しかし、今回養成された人数では コーディネーターは足りない。
 また、市外からの受講者より他地域でも開催してほしいとの要請も多かった。 

 行政の積極的関与が必要などの課題もあった。